フィギュアオンデマンド

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模型の3Dデータを配信して、各家庭の3Dプリンタで出力する。いつかはそんな時代がくると思ってました。
ただ3Dプリンタは高いし、カラープリンタのように家庭で使う用途はあまりないので、何かブレイクスルーがないと実現しないだろうなぁとも思っていました。
しかしなんか実現しちゃってました。

cg作品のSNS、cgが最近始めたサービスに、投稿されたモデルデータを専用の業者で立体化するものがあります。いまは投稿者だけですけど、そのうち閲覧者も注文できるようになるとか(その場合はモデルの作者にマージンが入る予定)。

これ、かなりすごいことだと思うんですよね。用は立体物のオンデマンド出力サービスなわけです。
ソフトや音楽、小説などとちがって立体はパソコンで再生するのが難しいので、オンデマンドサービスが成立するには3Dプリンタが普及しないとだめだろうと思っていました。でもこの方法なら別に個人が3Dプリンタを持たなくても問題ないんですよね。
またこの方式だとユーザの手に元データがわたらないので、違法コピーも防げそうです。値段もこの記事によると数千円程度と、市販のフィギュアと大差ない価格のようです。
また制作者もデータを作成する訳なので材料費はかからず、出力会社も在庫を持つリスクがないので誰も損をしないすばらしいシステムなんじゃないでしょうか。

ただ問題がないわけじゃないと思います。
まずは2次創作物の版権問題。現状はイベント当日に限って版権を許可する「当日版権」というシステムで個人レベルでも2次創作物の販売が出来るようになっていますが、これでは当日版権システムは使えません。注文できるのを一日のみにすれば当日版権で処理できそうですけど、あまりメリットが感じられないんですよね。
なので2次創作物をこのシステムで販売できるようにするには、なにか新しい仕組みを導入しないとならないと思います。販売数や販売金額をシステム側できっちり管理できるメリットをうまく活用できる仕組みがなにかありそうな気がします。

あとは制作手法の問題。いまの原型師はほとんどが粘土やパテを利用するアナログ作業で原型をつくってますが、このシステムだと当然ながら3Dソフトを使って作らなきゃなりません。
2Dのときは最初はPhotoshopで絵を描くなんてありえないという意見が多かった気がしますが、現在ではPhotoshopで書いてる人も少なくはない模様。なので3Dでもすぐにではないにせよ、次第にデジタル造形に移行していくと思います。

そしてそれをふまえて今から作った方がいいと思っているソフトが、2DでいうところのSAIのように、実際の造形作業の感覚で使えるモデラー。プロならZBrushあたりを使うんでしょうけど,まあアマチュアでも帰るぐらいの値段で出てほしいもんです。

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このページは、nakが2009年9月17日 23:48に書いたブログ記事です。

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